アナログシステム有限会社の若林と申します。
本日は「焼却炉のメンテナンスと修理②」をご紹介します。
第2位 遮蔽板
弊社の専門用語なのでわかりづらいですが、ゴミを入れる一次燃焼室とその上についている再燃焼室を遮る耐火キャスターで出来た板のことです。
こちらは現在の仕様になってから修理のご依頼がほぼゼロになりました。
具体的に言うと、目で見える箇所の鉄板を全て取り除いたためです。
遮蔽板以外にも再燃焼室内の全ての部品から鉄板をなくし、その代わりに1,600℃まで耐えられるステンレスファイバー(SUS304で出来た細い線のようなもの)入りの高級耐火キャスターに変更させていただきました。
こちらはかなり高価な素材ですが、キャスターメーカー協力のもと、何度も試行錯誤を繰り返しながら、約1年の歳月を経て今の形に収まりました。
耐久性が上がったからと言って法律以上は燃やさないでくださいね。
耐火キャスターで最後に一言。
本体は外が鉄板、中が耐火キャスターで出来ています。
先程言った耐火キャスターは膨張するため、どうしてもヒビが入ってお見苦しくなりますが、製品の性能には影響しません。
万が一、ヒビが大きくなったり、何らかの衝撃で耐火キャスターが脱落してしまったら、すぐにメーカーまたは正規代理店へお問い合わせください。
明日は第3位をご紹介します。